【辻養蜂場のミツバチのこと4】

 

ミツバチヘギイタダニとは、
ミツバチに寄生して体液を吸うダニのこと。

このダニは、もともと日本ミツバチなどの トウヨウミツバチ に寄生していた生き物で、長い時間をかけてバランスを保ってきました。

しかし、セイヨウミツバチ に寄生が広がってから状況は大きく変わります。

昔は「ダニがいても何とか維持できる」状態でしたが、今では同じような状況でも
群が崩壊してしまうケースになってしまっています。

その背景にはいくつかの変化があります。

ダニ自体がより増えやすいタイプへと変わり、さらにダニが媒介するウイルス も強くなってきています。

加えて、養蜂のスタイルも変わってきました。群の移動や高密度飼育、そして長く続く育児期間。
また、技術が未熟な趣味の養蜂家が増えてきたこともあり、ダニにとっては有利な環境が広がっています。

実際に、辻養蜂場でも毎年このダニの脅威に振り回されてきました。
年によっては、群が大きく減少するような壊滅的な被害を受けたこともあります。

同じダニでも、油断した瞬間に一気にやられる。
そんな怖さを現場で何度も経験してきました。

その中で近年取り組んでいるのが、女王蜂を一時的に隔離することでダニの繁殖を断つ方法です。
いわゆる「育児を止める期間」を意図的につくることで、ダニの増殖サイクルをリセットするやり方です。

この方法を取り入れることで、今では安定して群を維持できるようになってきました。

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